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「死にそうになっても、
ひとりでも友だちがいるのはいいものだよ」


「星」には理解に苦しむ文章がいくつもありました。
これはその中の最たるひとつ。
ここでいう「ともだち」は心の中の、つまり記憶の中のともだち。
いざのとき、そんなものが何の助けになろうか!

昔一緒に居た、でももう今ここにはいない人。
そんな頼りない、すがれないものなんて、
いっそ忘れてしまったほうが楽な感じ。


夏の初め、大迫旭洋(不思議少年)が自転車を盗まれました。
「くそぅ、俺も誰かのチャリをパクってやる!と何度も思いましたよ!」
半分、笑い話。
だけど。

彼に「その一歩」を踏みとどまらせるのは何なのか。
誇り・品格・矜持。
自暴自棄になりそうなとき、背骨を支えてくれるものは何なのか。


「大切なものは目に見えないんだよ」

かけがえがない、と感じたものほど、それが消えてしまうとつらい。
だけどその感情ごと見据えて、咀嚼しておくこと。
ていねいにしまっておくこと。
それがいつか「誇りの種」になる。

思い出が誇りを支える。

すがれないものを支えにするなんて、かなり心もとない。
でもこの咀嚼の作業が、
目に見えるものに次から次に依存し続けるよりずっと、
背骨に筋肉をつけていくんだろう。


「星」と関わって3年。
読み返すたびにいろんなことを考えます。


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